「私が弱いから」という誤解
大切にされていないと、頭ではわかっている。友達に同じ相談をされたら「離れたほうがいい」と即答できる。それでも離れられない自分を、「意志が弱いから」「依存体質だから」と責めてしまう人は少なくありません。
でも、考えてみてください。もしこれが本当に意志の問題なら、あなたほど我慢強く、相手のために努力できる人が、とっくに解決しているはずです。意志で解決できていないのは、意志の問題ではないからです。
不定期の優しさという仕組み
毎回優しい人より、たまにしか優しくない人のほうが、頭から離れなくなる。
人の心には、「報酬がいつ来るかわからないとき、いちばん強くのめり込む」という性質があります。毎回当たりが出る機械を回し続ける人はいませんが、いつ当たるかわからない機械の前からは、人は立てなくなります。
3日間返信がなかったあとに届く「おはよう」のひと言が、異様に嬉しい。冷たい時間が長いほど、その一瞬の優しさは何倍にも見えます。あなたが彼を忘れられないのは、彼が特別だからでも、あなたが弱いからでもなく、この「不定期の優しさ」が誰の心にも効いてしまう仕組みだからです。
仕組みに名前がつくと、戻る場所ができる
弱さのせいではなく仕組みのせいだとわかると、まず、自分を責める必要がなくなります。そして責める時間が減ると、その分だけ、観察する余白が生まれます。
「今、私はこの優しさを何倍かに換算して受け取っていないだろうか」。渦中でこう自問できるようになるのが、回復の最初の一歩です。仕組みに名前がついていれば、飲み込まれかけたときに、戻ってくる場所になります。
自分がいまどのあたりにいるのか知りたくなったら、フェーズ診断を入口にしてみてください。

